新幹線のぞみを何度も利用していると、座る位置によって快適度が大きく違うことに気づきます。
今までかなりの回数をのぞみに乗り続けて東京から博多まで移動している経験から新幹線の快適な座席の選び方をお伝えします。
先に言ってしまうと、「快適な座席は人それぞれである」が結論です。
新型車両N700Sの座席配置はN700Aとほぼ同じです。
それではのぞみの快適な座席選びをお手伝いします。
まずは基本から 新幹線のぞみの座席配置
新幹線のぞみの主力車両N700A・N700Sは16両編成で、博多側が1号車で東京側が16号車です。
のぞみの場合1~3号車は自由席、8~10号車はグリーン車、4~7号車と11~16号車が指定席です。
のぞみ1編成あたり合計1,323座席が用意され、内訳は自由席:250席、グリーン車:200席、指定席:873席です。
座席位置は博多に向かって一番前の列から1番・2番の順で自由席・指定席は各番左からA・B・C、通路をはさんでD・Eと決められています。
つまり博多側の各号車一番前の座席は、1A・1B・1C・1E・1Dとなります。グリーン車は各番左からA・B、通路をはさんでC・Dの配置です。
N700Aのぞみ指定席座席表
新幹線のぞみの4~7号車と11~16号車が指定席です。
座席表は次の図をご覧ください。
座席の快適さは座る人によって違います。人それぞれ車内での行動が違いますからね。
次に指定席の座席を選ぶコツをお伝えします。
トイレや喫煙でよく立つ人は通路側を選ぶ
新幹線は前の座席の背もたれとの間隔は、窮屈さは無くゆったりとしています。しかし窓側席から通路へ出ようとすると通路側に座っている人が立ち上がるなどよけてもらう必要があります。
頻繁に出入りすると気をつかいますからトイレが近い人やたばこを吸うために喫煙室へよく行く人、携帯の通話をよくする人(通話時は出入口付近のデッキを利用する事になっています)は通路側のC・D席を予約しましょう。
トイレは何号車にある?
トイレは次の場所にあります。
- 1号車(1号車と2号車の間)
- 3号車(3号車と4号車の間)
- 5号車(5号車と6号車の間)
- 7号車(7号車と8号車の間)
- 9号車(9号車と10号車の間)グリーン車専用
- 11号車(11号車と12号車の間)
- 13号車(13号車と14号車の間)
- 15号車(15号車と16号車の間)
11号車には多目的トイレがあります。
トイレは混まないうちに行っておこう!
新幹線のぞみに乗車しているとトイレが確実に混みあうタイミングがあります。
東京方面行きでは小田原駅通過時、名古屋方面行では三河安城駅通過時です。
小田原通過時には「ただいま小田原駅を定刻で通過しました。あと約10分で新横浜に到着します」
との車内放送が流れ、一定数の客がトイレへ向かうためです。
この車内放送が流れる前が混まないトイレに行くベストなタイミングです。
新幹線で東京へ行く時には覚えておきましょう「富士山を見て余韻に浸ればトイレへ行こう!」
三河安城駅通過時も同じように名古屋到着前の予告放送が流れます。
喫煙ルームは何号車にある?
喫煙ルームは次の号車にあります。
- 3号車(2号車と3号車の間)
- 7号車(7号車と8号車の間)
- 10号車(グリーン車専用喫煙ルーム)
- 15号車(14号車と15号車の間)
10号車の喫煙ルームは、グリーン車に乗車している人の専用です。
グリーン車はデッキを含めてグリーン車に乗車する人の専用スペースです。
隣の11号車は指定席なので10号社の喫煙ルームは近いのですが利用できないのです。
新幹線車内安全対策用の車内搭載品を置くスペース確保のために喫煙ルームの一部を業務用室に改修することになりました。
3号車と15号車の喫煙ルームは縮小されることから混雑するかもしれません。
喫煙ルームの配置はグリーン車を除くと1号車から7号車に2カ所、11号車から16号車に1カ所です。
今後は広めの喫煙ルームがある7号車を予約するといいでしょう。
反対にたばこのにおいがプンプンする人が隣に座ると困るのならば指定席の7号車、14号車、15号車は避けた方が無難です。
車内安全対策用の車内搭載品について詳しくはこちらに書きました。
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グリーン車にはむやみに立ち入らない
グリーン車は座席だけでなく8・9・10号車の車両全体がグリーン車専用エリアなので、グリーン券を持っていない人は原則立ち入ることができません。
9号車のトイレ、10号車の喫煙ルームも同じです。
グリーン券を持っていなければ車掌室に用事があってやむをえず通り抜ける場合を除き、むやみにグリーン車の通路を通ることはやめましょう。
通路側の座席は外の景色がほとんど見えない
新幹線のぞみの窓は小さいので通路側に座るとほぼ外の景色を見れません。
車内で何かの作業に集中したい時や夜の乗車だと景色が見える見えないはあまり関係ないですね。
隣の人の出入りにやや気をつかう
通路側の座席は隣に座る人の出入りの際は、少し足元を開けて通ってもらうことになります。
N700系普通車の足元は、航空機のようにひざが前の背もたれに付きそうな狭さではなくゆとりはありますが、人が通るにはやや窮屈です。
テーブルを出していると一旦物を片付けてテーブルを元の場所に戻す必要もあります。
コンセントを使う人は窓側を選ぶ(N700S以外の車両)
2020年7月から営業運転を開始した新型車両のN700Sに乗車することが出来れば全座席にコンセントがありますので気にしなくても良いのですが、従来型車両のN700Aでは窓側か最前列の座席だけにコンセントがあります。
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N700Aに備えられているコンセントは窓側席の壁の下、ほとんど床すれすれにあります。
窓側席に座ってもコンセントが差し込みにくくなんでこんな位置にあるのだろうといつも感じます。
電源コードを伸ばせば通路側からも使えなくはないですが、窓側に座る人の足元にコードが通り座っている人が不快な気分となりますので、電源を使用するのなら窓側A・E席を予約しましょう。
窓側以外にも最前列には全ての座席にコンセントがあり、座席裏のテーブルよりも大型のテーブルを使用できます。ノートパソコンを利用する時は便利です。
ただ、最前列は目の前がすぐ壁ですのでかなり圧迫感はあります。通路は出口付近となり人の出入りが頻繁にあるため落ち着かない席でもあります。
窓から景色を見たい人は窓側を選ぶ
新幹線に乗ると高速で流れる景色を見ることが楽しみな人も多いです。
スマホのGPSで現在位置を確認しながら景色を眺めるとあれは何?と気になった建物などが詳しくわかるのでおすすめの楽しみ方です。
景色を見たい人は窓側A・E席を予約しましょう。
A席から見える風景
海側のA席に座ると見ることが出来る景色
- 相模湾
- 浜名湖
- 三河湾
- 瀬戸内海
- 小倉城
E席から見える風景
山側のE席に座ると見ることができる景色
- 富士山
- 浜名湖
- 伊吹山
- 琵琶湖
- 姫路城
- 福山城
E席を予約すれば富士山が見やすくなる
私は新幹線に乗るとやっぱり富士山が気になります。富士山をみるなら東京・博多どちらの方面でもE席を予約必須です。
東京駅からは熱海駅を通過後の連続するトンネルの合間から近くに見えてきます。東京駅発車後約44分ぐらいです。
名古屋駅からは静岡駅通過後、3つのトンネルを抜けると間近に富士山が見えます。名古屋駅から約50分後ぐらいのやや視界を遮る富士川を渡る橋梁の鉄骨が過ぎた直後が見やすいです。
写真はタイミングが悪いと線路沿いの電線等が入ってしまうのでカメラは連写モードにして撮りましょう。
ただし天候に左右されます。晴れていても頂上付近は雲に隠れていることも多く、私の場合はだいたい新幹線に2回乗車するうちの1回見ることができる感覚で確率50%程度です。
E席に座れなかったとしても、デッキ部分のドアの窓から見る事ができます。
ドアから富士山を見ようとする人はたまにいますので、見たい場合は早い目にスタンバイしましょう。
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隣が空席になりやすい座席
混雑時はあきらめるとしても出来れば隣の座席に誰も座らなければリラックス度がかなり変わってきます。
隣が空席になりやすいのは、A・C席です。
他人が両隣の至近距離にいること自体ストレスを感じて落ち着かないので混雑時でなければわざわざB席を予約する人はほとんどいません。
B席は両側の人に挟まれて座るために座席の幅が46cmと他の席の44cmよりわずか2センチだけ広くなっています。
空席がまだたくさん残っている段階ではあえてB席を選ぶメリットが見つかりません。
ただし、A席は隣が空席になりやすいと言っても必ず空く保証はありません。
E席が満席になると、B・C席は2人で座りたい人による予約で埋まり始めます。
A席はB・C席が埋まると反対の窓側E席よりも通路に出る事が面倒となりますので気を付けましょう。
つまりいちばん気楽な座席は隣に人が来ない確率が高く、通路にも気兼ねなく出やすいC席なのです。
人の通行が少ない車両中央部
号車によって座席の列数が違いますが、例えば4号車だと10・11番の座席だとトイレや喫煙、駅での乗り降りで通路を移動する人が車両の端の座席よりも少なくなります。
通路側に座っているとちょっとのことですが通路を歩く人も気になるものです。
車両の出口付近だと駅に到着するたびに人の出入りがあります。
車両中央部は、車両の端の車輪がある台車部分から離れているので振動も少なくなります。
走行中の新幹線は座っているとあまり気にならないかもしれませんが、トイレなどで通路を歩くとそこそこ揺れます。気になる人は少しでも振動の少ない中央部を予約しましょう。
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車内販売商品を購入しやすい座席
車内販売は新幹線に乗る前に食べ物や飲み物の購入ができなかった時にありがたい存在です。
車内販売を利用しやすい座席は通路側のC席、D席です。
販売員を呼び止めやすく、スムーズに商品購入できます。
もちろん他の座席でも購入できますが、特にA席に座ると販売員との間に2人挟むことになります。
そうすると販売ワゴンに収納されている商品が見えにくい、商品の受け渡しに気を使うところがA席のデメリットです。
東海道新幹線のホットコーヒーアロマエクスプレスカフェをよく購入します。
車内販売購入商品の支払いにSuicaなどの交通系ICカードが使えます。
かざしてピッとするだけで小銭の受け渡しが不要になるのでめちゃくちゃ便利です。
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N700系の16号車は狭い!
N700系(九州新幹線用車両は除く)の先頭車両1号車と16号車は前後の座席間隔がわずかながら他の車両よりも17mm狭くなっています。
1号車は自由席で16号車は指定席です。
16号車の指定席は、乗車口がホームの端になり中心部の階段付近より遠いため、私が予約する感覚としては他の車両に比べて予約が埋まるスピードが遅い気がします。
予約で込み合っていても16号車ならまだ空いているかもしれません。
16号車は、たまに車内販売が来ないことがあります。
通常車内販売員の方は2名乗車されているようですが、まれに販売ワゴンが1台のため端の車両へは行きません!といった車内放送があります。
えっ!マジですか?とどうしてもホットコーヒーが欲しくてワゴンを探しに行ったこともありました。
最近は新幹線の車内販売がなくなる傾向にあるので、なんとかのぞみでは無くならないように買い続けています。
東海道新幹線のぞみ16号車のメリット
のぞみだけのメリットではなく、ひかり・こだまの16号車にも共通のメリットがあります。
それは、東京駅では改札口の出入りがスムーズなこと。
どういうことかと申しますと、東京駅の東海道新幹線16号車付近には日本橋口改札へ直結する階段があります。
この日本橋口改札は穴場で利用する人が少ないのです。
東京駅東海道新幹線の八重洲北口・八重洲中央北口・八重洲中央南口・八重洲南口は、JR在来線や東北新幹線へののりかえ口があり、東海道新幹線の東京駅構内は構造上スペースが狭くかなり混雑します。
ただし東京都区内までのきっぷで新幹線を降りてからさらに在来線で目的地を目指す人は、日本橋口改札に向かってはいけません。
日本橋口改札側にはJR在来線のりかえ改札がないからです。
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大手町や日本橋方面へ行くには便利な日本橋改札口ですので多くのビジネスマンが利用している感じですね。
地下鉄東西線や半蔵門線へも日本橋口改札を使えばわりと近いです。
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N700Sはいつから運転開始された?
最新型新幹線「N700S」は2020年7月より営業運転を開始しました。
座席配置は従来のN700系と同じですが、全座席でコンセントが使えるようになるなど座席の選び方が変わる大きな転換点となります。
N700Sは投入から3年間で40編成となる予定で現在のJR東海所有のN700系80編成の半数が置き変わることとなります。
平成19年から運転開始されたN700系が廃車を迎える日がやってきます。本当に新幹線は世代交代が早いものです。
予定が決まれば早めに予約しよう
東海道新幹線の東京から新大阪間を走行するのぞみは、東京駅または新大阪駅を早朝6時台出発便や夕方17時以降に出発する便の窓側A・E席は早い段階で予約されます。
コロナ前は乗車日当日の予約はほぼ困難でした。
窓側A・E席が満席になると予約変更で空きが出た直後を狙うしか方法がありません。
年末・年始やゴールデンウィークの多客時は乗車1か月前の発売日に予約しなければいい座席は確保できません。
旅行や出張の日程が決まれば早めに予約することが快適な座席を選ぶ秘訣なのです。
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ただ単に新幹線を利用するのではなく、普段とはまた違った新幹線での旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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ご覧いただきありがとうございました。
新幹線にこれからも乗り続けますのでその時々の気づきがあるたびにこのブログを更新していますのでまた見に来てくださると幸いです。
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