電車に乗るとき欠かせない交通系ICカードは、関東在住の方はSuica(スイカ)、関西在住の方はICOCA(イコカ)を使用している方が多いことでしょう。
現在はどちらのカードを持っていても全国の交通系ICカードが共通利用化されていますので、Suicaで関西の電車に、ICOCAで関東の電車に乗ることができるのでどちらのカードを持っても同じでしょ!と思っている方。実は違いがかなりあるのですよ。
はたして、ICOCAとSuicaはどちらがおすすめの交通系ICカードなのでしょうか?
答えは、Suicaがおすすめなのです。
ICOCAよりSuicaが良い理由
関西を中心に西日本エリアを基盤とするICOCAですが、そのICOCAエリアでもSuicaを使うメリットは何か。
それはICOCAよりもSuicaのサービスが上回っているからです。
私は関西に住んでいますので今までICOCAを利用していましたが、利便性やお得さからメイン利用をSuicaへ切り替えました。
どうせ使うのなら便利なほうがいいですからね。
Suicaはポイントがたまりやすい
Suicaはビューカードでクレジットチャージを行うとチャージ金額に対して1.5%のJREポイントがたまります。(ビューサンクスポイントからJREポイントに変わりました)
チャージすれば1.5%ポイント付与されることがお得なところで、関西でも電車利用に限らずコンビニなどでSuica支払いにすれば常に1.5%のポイントを獲得していることになります。
つまりSuicaだと東日本エリアだけでなく全国どこで使ってもポイントが貯まるということです。
このポイントの貯まりやすさが関西でもSuicaを利用すべきいちばんのメリットだと考えています。
ただ、ICOCAもJ-WESTカードからのチャージでWESTERポイントが1.5%貯まるようになりました。
Suicaはオートチャージができる
Suicaはビューカードと言うクレジットカードと結びつけるとオートチャージ機能が利用できます。
オートチャージとは、カード内の残額が指定した額以下になると改札機通過時に自動的に一定額をチャージしてくれるサービスです。
もっともJR東日本の自動改札機しかオートチャージ機能は働きませんので、関西だけで利用するには関係のないことです。
残念ながらICOCAにはオートチャージ機能はありません。
スマホでの利用はSuica ICOCAどちらも可能
iPhone7より新しい機種では「Apple Pay」、androidのスマホでは「モバイルSuica」を利用する事ができます。
スマホは必ず持ち歩きますからとても便利です。カードケースから1枚減らすことができます。
ICOCAはモバイルに対応していなかったのですが、2023年よりスマホに対応しました。
スマホにSuicaやICOCAを入れておくとチャージがとても楽になります。
チャージの利便性で比べるとSuicaが優位だったが
チャージのしやすさのカギはクレジットチャージにあると考えます。
チャージの利便性で比べるとオートチャージが可能なSuicaに軍配が上がります。
そもそもキャッシュレス時代に電子マネーの一種である交通系ICカードにわざわざ銀行で現金を引き出してチャージすることにセンスの無さを感じるところですが、クレジットチャージが現金チャージの不便さを解消してくれます。
前述した「Apple Pay」や「モバイルSuica」では、クレジットカードを登録するとスマホだけでチャージが完結します。
ICOCAは以前まではSMART ICOCAのみ特定のクレジットカードを結びつけ、駅に設置しているクイックチャージ機に限りクレジットチャージができましたが、現在はスマホに搭載したICOCAでクレジットチャージに対応しておりかつてのような不便さは解消されています。
Suicaの優位性について以前ほどではなくICOCAも便利になってきました。
グリーン車SuicaシステムはICOCAが使えない
首都圏での普通列車グリーン車に乗車するためのSuicaグリーン券を購入するには、Suica、PASMO、Kitaca、TOICAが使えます。
Suica、PASMO、Kitaca、TOICA以外のICOCAを含むICカードではSuicaグリーン券を購入することができません。
JR東日本の普通列車グリーン車は快適?初めて乗ってみた JR東日本の首都圏の路線では、グリーン車を連結した普通列車があります。 以前から乗ってみたかったのですが関西在住のためなかなか乗車する機会がなく、今回やっと初めて普通列車のグリーン車に乗車してみました ...
JR東日本の普通列車グリーン車は快適?初めて乗ってみた
関西でSuicaを利用する時のデメリット
関西でSuicaを利用するメリットを述べてきましたが、多少のデメリットもあります。
定期券利用するならICOCAを使わざるを得ません。Suicaへ関西の鉄道の定期券を搭載することはできません。
SuicaとICOCAのポイントサービスの違い
ビューサンクスポイントはJREポイントへ統合
ビューサンクスポイントはビューカード利用時に付与されていましたが、2018年6月28日よりビューカードを使うとJREPOINTが貯まるようになっています。
JRE POINT(ジェーアールイーポイント)とは、JR東日本の駅ビルでJREPOINTカードの提示して購入したり、駅ナカのNewDays(ニューデイズ)やKIOSK(キオスク)のコンビニや店舗でSuicaでの支払い時に貯まります。
ビューサンクスポイントは獲得日から2年後の月末で有効期限となっていましたが、JREPOINTは、最後にポイントを獲得や利用から2年後の月末が有効期限となるためポイントが失効してしまう残念な事態が起こりにくくなります。
ICOCAの新たなポイントサービスWESTERポイント
ICOCAで貯まるポイントは、サービスがリニューアルされWESTERポイントが導入されました。
ICOCA利用登録でJR西日本の一部区間の乗車や対象店舗でポイントが貯まる仕組みです。
WESTERポイントでJR西日本の特急にお得に乗車できるサービスがあります。
JR東日本エリア外でSuicaカードにクレジットチャージするには
JR東日本エリア外でSuicaカードにクレジットチャージする方法は3つあります。
- Apple Payを利用する
- モバイルsuicaを利用する
- Suicaインターネットサービスを利用する
Apple Payとモバイルsuicaどちらかを利用すれば、スマホでいつでもsuicaへチャージできるのが最強に便利なところです。
JR東日本エリア外で利用しやすいsuica一体型クレジットカードは2つです。
- ビックカメラsuicaカード
- イオンsuicaカード
関西だとイオンの店舗が多いのでイオンsuicaカードは使いやすいかもしれません。
suica一体型でポイントがたまるイオンsuicaカード公式ウェブサイト
今ならイオンsuicaカードを作ればカード利用料金の最大20%キャッシュバックされるキャンペーン開催中です。
イオンSuicaカード
Apple Payを利用する
iPhone7以降の機種のApple Payでsuicaが使えます。
Apple PayでSuicaを利用するメリットは、モバイルSuica年会費が無料であることです。
Apple Payを使うならさらに便利なSuica利用方法として、アップルウォッチにSuicaをダウンロードして使うことができます。
手首に巻いた時計を改札にかざすだけなので電車に乗ることがとてもスムーズになります。
モバイルsuicaを利用する
Androidのスマホだとモバイルsuicaを利用しましょう。
現在は、モバイルSuicaに登録する決済用クレジットカードは、ビューカード (VIEW CARD)だけが年会費無料となっていました。
2020年2月26日からモバイルSuicaにどのクレジットカードを登録しても年会費が無料になります。
Suicaインターネットサービスを利用する
モバイルSuicaを利用すればチャージがとても楽で最高なのですが、iPhone6s以前を使っているのでモバイルSuicaを使えない。
スマホに電子マネーを入れると機種変更の時に面倒だ。
という事情の方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合には、Suicaが一体となったビューカード(VIEW CARD)を使いましょう。
でもどうやってクレジットチャージをするのか。
Suicaインターネットサービスに登録して「FeliCaポート/パソリ」をパソコンにつなげば自宅でSuicaのチャージができます。
ただし、Suicaインターネットサービスでのチャージは2020年9月でサービス終了となりますのでパソリでのSuicaチャージは出来なくなります。
サービス終了後はJR東日本エリア以外にお住いの方がSuicaへクレジットチャージするなら、Apple PayかモバイルSuicaでの利用が必須となります。
ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター[USB接続] PaSoRi(パソリ) RC-S380[RCS380P]
パソリ機器を購入する費用が少しかかりますが、Suicaを含む交通系ICカードの残高・利用履歴の確認、「Edy」「Suica」「nanaco」「WAON」などの各種電子マネーの残高確認やチャージができたり、e-Taxを利用した確定申告にも活用できます。
モバイルSuicaで新幹線エクスプレス予約
モバイルSuicaにビューカードを登録すれば、ビュー・エクスプレス特約によってスマートフォンで東海道・山陽新幹線に乗車することができます。
エクスプレス予約は年会費1,100円ですが、1年に1度でも東京から新大阪間を往復利用するなら年会費を上回る割引を受けることができます。
-
エクスプレス予約の割引率は?どの程度便利になるのか解説
エクスプレス予約とは、東海道新幹線・山陽新幹線を駅で購入する通常価格よりも安い値段で利用できる会員制の予約サービスです。 年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期はチケットショップで販売されるバラ売り ...
まとめ
Suicaはスマホでモバイル化して決済にビューカードを登録すれば、全国どこでもチャージができてポイントも1.5%と高還元率のお得なICカードです。
JR東日本エリア内の方にはモバイルSuicaはよく知られていますが、エリア外だとスマホで電車に乗れることを知らない人は結構います。
以前はSuicaが圧倒的優位に立っていましたが、2023年にICOCAがApple Payに対応した事からICOCAの利便性も高まってきました。
ご覧いただきありがとうございました。
下のSNSボタンでこの記事を拡散いただけるとブログ更新の励みになりますのでよろしくお願いします。