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西武鉄道Sトレインで元町中華街まで乗車したが料金は割高感あり

2017年春にデビューした西武鉄道の40000系Sトレイン。
パッと見た感じ普通車の外観でありながら時には全席座席指定として活用される車両であることが特徴です。


座席指定有料電車として運行する時は「Sトレイン」の名称となり、平日は西武鉄道所沢駅から東京メトロ豊洲駅間、土休日は、西武鉄道西武秩父駅から横浜高速元町中華街駅間を走行します。
座席は、前向きのクロスシートと横向きのロングシートとの転換機能が付いていて、Sトレインで運行する時はクロスシートとなります。

関西人である私の感覚では、普通車両であるSトレインに座席指定料金を払ってまで利用する価値があるのかとても疑問でしたので、実際に乗ってみて横浜の元町中華街まで行って確かめてみました。

Sトレインを予約しよう

Sトレインは前もって座席を予約しなければ乗ることができません。

予約は次の3つの方法で行います。

  • 駅窓口で買う
  • 指定券券売機で買う
  • インターネットで予約して買う

インターネット予約はさらに2つの方法があります。

  • チケットレスサービスのスムーズ
  • インターネット予約サービス

スムーズはチケットレスで乗車できますが、クレジットカードの登録が必要で日常よく利用する人向けのサービスです。

インターネット予約サービスはメールアドレスのみの登録ですので、日常的に利用しない人、旅行など1回限りで予約する人向けのサービスです。乗車前に指定券の引換が必要です。

インターネット予約サービスの登録を済ませて、3人分の予約をしようとしたのですが問題発生。すでに3人が近くで予約できる座席は無いとのこと。
仕方がないので座席指定券を買うために乗車前日に池袋駅の窓口へ行ってきました。

NRAとはNEW RED ARROWのことらしい。

窓口の人に聞いてみるとまだ3席以上の残席はあるらしい。でも20時過ぎているので発券ができないそうです。せっかく来たのに残念。でも席があることはわかったので明日に期待。

次の日の朝に来ると車端部のロングシートなら2人と1人空いているとのこと。
本当はクロスシートが良かったのですが、Sトレインに乗車する機会は今日しかないのでしぶしぶですが予約しました。

所沢駅からSトレインを予約したのですが、たぶん記憶では西武鉄道に乗車することは人生初です。

西武鉄道の印象と言えば=西武ライオンズのレオのイメージしかありません。秋山・清原・デストラーデが活躍していた頃のブルーのユニフォームが印象深い。私の中の西武鉄道はその程度の認識なのです。

Sトレインに乗る

所沢駅到着、想像以上に立派な駅です。関東は関西と違って準ターミナル駅でも乗降客が多いからか開発の進んだ大規模な駅がたくさんあります。

池袋からICカードのイコカで乗車して、所沢に着いたら不正乗車にならないようにいったん改札口を出て、もう一度入場し直しました。

ホームにある指定券券売機です。Sトレインは乗車前に必ず指定券を買いましょう。車内で買うと200円割り増しとなります。

所沢と言ったら確か所ジョージの出身地だよな。などと感慨にふける間もなく、もうすぐSトレインが到着します。

種別の案内はSのロゴ表示。東京の電車は10両編成がデフォルトなところがすごいと感じる田舎者の関西人。

 

40000系Sトレインが到着 なかなかかっこいいデザインで新しい車両を見るとわくわくします。

満席で予約できなかったクロスシート。
シートの位置により窓がない座席があります。景色を見たい人は予約時に注意しましょう。

かろうじて予約できたロングシート。一応ひじ掛けとコンセントはあります。

各号車プラズマクラスターが装備されています。

車内ではフリーWi-Fiが使えます。

関東の電車には案内モニターが当たり前のようにどの車両についてます。
関西はまだまだ一部の車両にしかついていません。関東の大手鉄道会社は収益性が高くて投資が活発であることがよくわかります。
首都圏の電車はJR私鉄問わず新しい車両ばかりで快適です。
関西のJRは数こそ少なくはなりましたが、国鉄時代の103系がいまだ現役です。

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扉の上だけでなく、車両の間にもモニターがたくさんついています。つり広告がないのでデジタルサイネージとして活用されるのでしょう。動画広告ってなんとなく見てしまいますから広告効果は非常に高いです。

関西では普段見る事ができない西武鉄道CMがずっと流れていました。
土屋太鳳さんやばいかわいすぎ!秩父に行きたくなります。

Sトレインに乗車した感想

座席指定料金として860円支払ったのですが、土休日の観光利用としてはやや微妙だと言わざるを得ません。

旅行の際に乗車券以外の特別料金を支払ってまで求めるものは、

  • 目的地まで早く着くこと(速達性)
  • 席に座ってリラックスできること(快適性)
  • ちょっとしたぜいたく感

このうち、ちょっとしたぜいたく感が欠けていると感じました。
シートは普通車両と比べると悪くはないのですが、特急車両と比べると貧弱で背もたれを倒すリクライニング機能がありません。

同じ西武鉄道の特急車両レッドアローと単純な料金比較はできませんが、ほぼ料金水準は同じです。最初は話題性でSトレインに乗るかも知れませんが、西武池袋線内でレッドアローとSトレインどっちに乗るかって言われたらレッドアローでしょう。

そして旅行には欠かせないちょっとした食べ物を置くためのテーブルが無いですし、いかんせん普通車両ですから車内はあまり弁当をひろげて食べるような雰囲気ではありません。

平日の利用では、通勤時の混雑が激しい首都圏では必ず着席できることが高い価値となりますが、土休日利用では、座ることが出来るだけではお金を払ってまでの価値が見出しにくいです。旅行での利用に見合った設備が必要でしょう。

土休日はレッドアローが元町中華街まで乗り入れたら料金を払う価値があります。
ただ、他社線内ではホームドアなど問題がありそうですが。

40000系は現在2編成ですが、今後さらに4編成追加されます。
増備された際の運行ダイヤと料金がどうなっていくのかが注目です。

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