中学受験に備えてお子さんが塾に通う事になったら、電車に乗る機会が確実に増えます。
毎日電車に乗って塾へいくなら定期券を買えばいいのですが、月に数日しか電車に乗らないのなら定期券だと損をしてしまいます。
また、普段は車で送り迎えや自転車で塾に通っているお子さんも、受験が近づいてくると、
- 学校説明会
- 学校や塾主催のプレテスト・お試し受験
- 塾の夏期講習等が普段と違う教室で開催
- 受験日当日
上記の理由で電車を利用することが増えるでしょう。
お子さんが安心して電車に乗るためのICカード
塾通いやイベントのたびに切符を買うのはとても面倒なことです。
場合によってはお子さんだけで電車に乗ることもあるかもしれません。
お子さんにお金を持たせてちゃんと切符を買えるのか不安ではありませんか?
そんな不安を解消するのが、こども用ICカードです。
JR西日本が発行する「こどもイコカ」やJR東日本が発行する「こどもスイカ」(厳密には、「My Suica(記名式)」)などがあります。
こどもICOCAの購入方法
私は関西に住んでいますので、こどもイコカの購入方法を紹介します。
お子さんの公的証明書(健康保険証またはパスポートなど)を持ってJR西日本みどりの窓口へ行きましょう。購入の際、お子さん本人は一緒でなくても保護者の方のみで大丈夫です。
関西では、近鉄・京阪でもこどもイコカを取り扱っている窓口があります。
申し込み書を記入し、公的証明書を提示します。
購入時1枚2,000円が必要です。
500円はデポジット(カード発行預り金)となり、残りの1,500円分で電車に乗ることができます。
カードには有効期限があり、お子さんが12歳となる年度の3月31日までとなります。
記名式なので、名前が記入された本人のみ利用できます。
こどもICOCAの利用方法
JR線に限らず、ICカードが使えるほとんどの交通機関にこどもイコカで乗車できます。
どの会社の路線でももちろんこども料金扱いになります。
自動改札機通過時に「ピヨピヨ」とひよこの鳴き声のような大きな音がでます。
たまたま塾の夏期講習の小学生集団に出くわすと「ピヨピヨピヨピヨ」とひよこ大襲来状態になります。
当たり前ですが、大人が使ってはダメですよ。
カード残額の確認やチャージ(カードへの入金)はICカード対応の自動券売機等で出来ます。
注意しておきたいのが、残額不足です。
保護者が一緒だといいのですが、お子さんだけだとどうしようもなくなります。
改札口を通るときに残額が表示されるのでお子さんに見ておいてもらうか(まあ言っても見ないですけど…)、保護者が運賃を調べて残額を把握しておく事が必要です。
androidのスマホをお持ちならば、ICカードリーダーのアプリで残額確認をすることもできます。
お子さんに注意しておきたいことは、こども用カードでも電子マネーで買い物が出来てしまいます。
おなかがすいてどうしようもなければお菓子ひとつぐらいは買ってもいいのかもしれませんが、勝手にいろんなものを買わないように言っておきましょう。
我が子は、最初の頃は買い物が出来てしまうことが面白かったようで、駅のコンビニでチキンなど買って食べていたようですので、勝手に使わないよう注意したことがありました。
有効期限が過ぎたらどうなるの?
12歳となる年度の3月31日までが有効期限です。つまり小学校卒業の3月末までです。
4月になると使用できなくなりますので、4月以降にまたみどりの窓口へ行きましょう。
購入時のデポジット500円とカード内の残額が返金されます。
使っていたこども用カードをそのまま大人用にすることは出来ませんのでカードは返却して、引き続き大人用が必要なら、自動券売機で無記名のカードを購入してください。
こども用ICカードは受験時に限らず、お出かけの際にもとても便利です。
受験当日も複数校で移動する際は切符を買う時間も煩わしい事がありますので非常に効果を発揮します。ぜひ用意しておきましょう。