1. はじめに：Revolutとは何か？
シンガポール旅行に行ったのですが、円安傾向に加えてクレジットカードの海外事務手数料が軒並み引き上げとなりなんとかコストを抑えるためにRevolut（レボリュート）スタンダードプランに加入し利用した情報を共有します。
Revolut（レボリュート）は、イギリス発のフィンテック企業が提供するスマートな決済アプリです。世界中で6,000万人以上が利用しており、特に海外旅行や外貨決済に強みを持つサービスとして注目されています。
- 主な特徴：
- 多通貨対応のデビットカード
- アプリで簡単に外貨両替
- 海外ATMで現金引き出し可能
- セキュリティ設定が柔軟
- バーチャルカードとリアルカードの両方に対応
2. Revolutの基本機能
💳 デビットカード機能
RevolutのカードはVisaブランドのデビットカード。事前にチャージした金額だけを使えるので、使いすぎの心配がありません。
- リアルカード：物理的なカードで、店舗やATMで使用可能
- バーチャルカード：アプリ内で発行し、オンライン決済に便利
リアルカードは発行手数料500円かかります。（スタンダードプランの場合）リアルカードはシンガポール旅行において無くても不便さは無いです。大半の店舗でタッチ決済に対応しておりiPhoneのウォレットにRevolutを登録しておけばスマホのみで支払いができます。
リアルカードを発行した理由は、海外ATMで現金引き出しが出来る事とホテルでの高額支払時にタッチ決済が通るのかが不安だったためです。
シンガポールで現金使うのはホーカーで食べるときぐらいかなと思います。念のため50シンガポールドルを引き出しましたが結果ホーカーに行かなかったので現金は不要でした。
💱 外貨両替機能
Revolutでは、アプリ内で35種類以上の通貨に両替できます。為替レートは市場に近く、手数料も非常に低いのが魅力です。
- 平日：手数料無料
- 週末：1〜1.5%の手数料が発生（スタンダードプランの場合）
日本円でチャージしてアプリ内で現地通貨に両替するのですが週末は手数料が必要です。週末の定義は日本時間の土曜日午前６時から月曜日午前８時（サマータイムで時期によりズレるためこの時間を避けると良い）となりこの間に両替すると手数料が発生します。どのように手数料がかかるのかと言えば、例えば１シンガポールドル（1SGD）あたり平日は115円必要なところ手数料分として1円上乗せして116円で両替となり普段よりも多く円を支払う事になります。
🏧 ATM引き出し
海外のATMから現地通貨を引き出すことができます。月額の無料枠内なら手数料ゼロ（ATM側の手数料は別途かかる場合あり）。
海外ATMから現金を引き出すためには、クレジットカードからRevolutへチャージした資金は引き出すことが不可能です。別に銀行振り込みでRevolutが指定する口座へ送金した資金のみ現金引き出しができます。振込後事前に円からSGへアプリ内両替しておきます。
ここでリアルカードが必要となります。シンガポールチャンギ空港内にあるUOBのATMを使い無手数料でシンガポールドルの現金を引き出す事ができました。
3. Revolutのメリット
✅ 手数料が安い
空港や銀行での両替よりも圧倒的に安く、クレジットカードの海外事務手数料（通常1.6〜3.5%）も不要。
Revolutとクレジットカード海外事務手数料の違いをシンガポールで利用した実例で比較します。
AMEXオファーのシンガポールBACHA COFFEE（バシャコーヒー）で１万円買うと２千円キャッシュバックがあったためこれだけアメックスで決済しました。
Revolutでは20万円を1,741.50SGDへ両替したのでレートが1SGD約114.84円でした。
AMEXの場合支払明細ではバシャコーヒーで101SGD使い日本円で12,014円請求となり1SGD118.95円でした。
だいたい1SGD4円程度クレジットカードが高く、バシャコーヒーでRevolutを使ったとすれば11,600円となり400円安いです。
✅ アプリで完結
スマホ1台でチャージ、両替、送金、履歴確認まで可能。操作も直感的でわかりやすい。
✅ セキュリティが強い
カードの利用制限やロック、通知設定などが細かくできるので、スキミングや不正利用のリスクを軽減できます。
4. Revolutの使い方ステップ
① アカウント作成
- アプリをダウンロード
- 電話番号を入力して登録
- 本人確認（身分証のアップロード）
② カードの発行
- リアルカードを申し込む（数日で届く）
- バーチャルカードは即時発行可能
③ チャージ（入金）
- 日本の銀行口座から送金
- クレジットカードやApple Payでも可能
チャージ元のクレジットカードはマスターカードがおすすめです。VISAカードだとチャージ手数料が別途かかってしまいます。
海外でのチャージで気を付ける点は、Revolutへクレジットカードによりますがチャージする際にSMS認証だと海外SIMの場合スマホにコードが届かない可能性があります。出国前にメール認証に切り替えておくと安心です。
④ 外貨両替
- アプリ内で通貨を選択
- 両替金額を入力して実行
- 平日に両替すれば手数料無料
⑤ 支払い・引き出し
- 店舗でタッチ決済またはICチップ決済
- ATMで現地通貨を引き出し（無料枠あり）
5. 海外旅行での活用例
✈️ 空港での両替不要
Revolutで事前に両替しておけば、空港で高い手数料を払う必要なし。
🏨 ホテルやレストランでの支払い
現地通貨での決済が可能。レートも良く、手数料も安い。
Revolut初心者だったためホテル代金の高額決済が通るのか心配でしたが問題なく支払いができました。
🛍️ ショッピング
カード払いが可能な場所ではRevolutが最適。現金が必要な場面ではATMで引き出し。
シンガポールは大半の店舗でタッチ決済可能です。
RevolutのiPhoneウォレットでチャンギ空港・マリーナベイサンズ・ホテル・MRT・バスでの移動に全く不自由なく使う事ができました。
6. 他サービスとの比較
| 項目 | Revolut | Wise | クレジットカード | 現金両替 |
|---|---|---|---|---|
| 為替レート | 市場に近い | 市場に近い | 手数料あり | 手数料高め |
| 手数料 | 平日無料 | 少額 | 約1.6〜3.5% | 約3〜5% |
| セキュリティ | 高い | 高い | 普通 | なし |
| 利便性 | 高い | 高い | 高い | 低い |
7. 注意点とコツ
- 週末の両替は手数料がかかる → 平日に両替しておく
- ATM引き出しはチャージ元が銀行口座である必要あり
- 現地通貨での支払いを選ぶ → 日本円での支払いはレートが悪くなる
8. よくある質問（FAQ）
Q. 日本国内でも使える？
はい。Visa加盟店であれば国内でも利用可能です。ただし、外貨両替のメリットは海外利用時に最大化されます。
Q. クレジットカードとの違いは？
Revolutはデビットカードなので、チャージした分しか使えません。使いすぎ防止に役立ちます。
Q. セキュリティは大丈夫？
アプリでカードのロックや利用制限ができるので、安心して使えます。
9. 上級者向け機能
- 株式・暗号資産の取引（日本では一部未対応）
- 保険やクーポン機能
- ビジネスアカウントの開設
10. まとめ
Revolutは、初心者でも簡単に使える決済アプリでありながら、海外旅行や外貨決済において非常に強力なツールです。手数料の安さ、使いやすさ、セキュリティの高さが魅力で、今後ますます利用者が増えることが予想されます。
Revolutは最初本当に使えるのか不安ながらチャージをしてシンガポールへ行きました。しかしどこでも使える事がわかり不安は解消されました。今後も海外旅行の時はRevolutを活用します。