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競争率が高くても安心してください 合格者数のカラクリとは 関西の中学受験

出願期日が過ぎて、1月受験日直前になりますと出願者数の公表があります。

当然ながら人気校は倍率が高く、あまり人気のない学校は倍率が低くなります。

出願した学校がどうなのか気になるところです。出願者が少なければ多少なりともホッとして、多ければ当日までハラハラやきもきすることでしょう。

ただ、気をつけていただきたいのは、学校から発表される募集人員は合格者数と同じではないのです。

 

合格者数のカラクリとは

ほとんどの受験予定の方は、複数の学校へ出願することになります。仮に全て合格するとどちらかの学校は入学を辞退します。

ということは、学校側からすると一定の入学辞退者を想定して合格者を決める訳です。つまり、募集人員に対して多めの合格者発表となるのです。

特に、2回目以降の後期日程では、募集人員は前期日程よりかなり少ない人数となりますが、募集人員より大幅に超える合格者を出す学校もあります。

受験者自体も出願者より大きく減ることがあります。本命校の合格が決まれば試験を受ける必要がありませんので、多数の欠試者(出願するが試験を受けない人)がでるのです。

受験者が減り合格者が増えると、倍率が下がりますよね。たいてい初日の受験は、本命校を受ける場合が多いため合格すると入学する見込みが大きいことから、募集人員に少しの人数を増やした合格者になり、2回目以降の後期日程になるほど、他校に流れるため合格者を増やす傾向にあります。

例えば、2016年1月18日の同志社香里中学校後期入試の場合

募集人員 約50名  志願者数 787名  倍率 15.74

となり、見た目は出願したことを後悔するような競争率だと感じるのですが、

当日の受験者数 516名  合格者 186名  倍率 2.77

結果的に当初の競争率より格段に下がりました。

271名も欠席し、合格者を136名も多く出しています。受験が終了するまで実際にどうなるのかわからないところではありますが、いくらかは競争率が下がるとお考え下さい。

ですので、事前の発表をそのまま間に受けて必要以上に不安にならず、 お子さんにも合格者数のカラクリを教えて少しでも安心させてあげてください。

 

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