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べっぴんさんの時代は華やかだった百貨店が相次いで閉店

百貨店業界は、外国人観光客による売り上げの大幅増にしばらく支えられていましたが、円高や中国の関税の影響により、一時の勢いが薄れています。
百貨店はもはや不要ともささやかれるほどの冬の時代です。先日の三越伊勢丹社長の解任劇が記憶に新しいところですが、店舗閉鎖が相次いでおり先行きが非常に不透明です。

百貨店が華やかだった時代

NHK朝の連続テレビ小説べっぴんさんの舞台となったお店キアリスは子供服で有名なファミリアがモデルです。

そのファミリアが飛躍する足掛かりのきっかけとなる初出店した百貨店は、大阪梅田にある阪急百貨店です。べっぴんさんのドラマでは大急百貨店の設定でした。

阪急百貨店は関西以外にお住まいの方にはなじみが薄いと思いますが、阪急百貨店の旗艦店である梅田店はなんと日本で第2位の売り上げを誇ります。

阪急百貨店が周辺のライバル店舗を引き離す程の強みのひとつに、他社では出店していない目新しい人気店舗や商品を発掘するバイヤーの力の差が歴然である事です。

かつて昭和時代の百貨店には、新しい商品を集めてくる目利きが今以上に優れていたことや、他に大型店舗が無くおまけに商品の種類が少ない時代でもありましたので、とりあえず百貨店に行けば欲しくなるような新しい商品があるのでみんなこぞって行ったのです。

阪急百貨店には昔ながらの店づくりが伝統的に今も受け継がれています。関西では阪急百貨店に行けば何か新しい発見があると考える人も多く、周辺の百貨店を大きく引き離すぐらい存在感は別格です。

また、昔の百貨店は大衆的でした。40代の私が小学生のころは最上階に食券方式でささやかな贅沢感を味わえる大衆的な食堂で昼食を食べて、子供とお父さんは屋上遊園地やおもちゃ売り場で遊びお母さんはお買い物をするような家族で1日を楽しむレジャー施設の側面がありました。

バブル期から百貨店は高級路線を歩み、いつしか大衆食堂がなくなり、屋上遊園地は閉鎖されてしまい家族は行きづらい場所となり足が遠のいてゆきました。

現在はショッピングセンターが家族のレジャー施設の役割を受け継いでいます。商業施設の主流が百貨店からショッピングセンターへ移転した理由のひとつです。

他に私が考える百貨店に行かない理由は、結局何を売っているのかわかりにくい事です。
百貨店が前面に出すぎていて、ウェブサイトを確認してもどんな店舗が入っているのか検索性に乏しいのです。SCは反対にどんな店舗が入っているのか明確ですね。
あえて私が百貨店に行くとしたら地下食料品売り場か催事場ぐらいです。

かつてあるブランドのキーケースが欲しかったので珍しくそのブランドの売場がある百貨店に行きました。
売場に行ってみるとそのブランドの陳列商品数は少なくお目当てのキーケースは置いてありません。店員さんに聞いてみるのですが在庫は無いとの事。
しかも取り寄せの提案は無く(契約上取り扱えない商品のか不明)後味が悪いまま百貨店を後にしました。
結局ネットショップで買いました。

余談ですが、百貨店と鉄道は昔から蜜月な関係です。
私鉄のターミナル駅の1等地には系列の百貨店店舗を構えていますし、東京メトロの前身である営団地下鉄は、駅と百貨店とを接続させて乗客を増やしました。
三越前駅はその典型的な例です。

百貨店の今後の行方は

百貨店での買い物にこだわる世代が高齢化しており、今の若い世代には百貨店では日常に買い物をしません。
今の40代以上の世代は子供時代に感じた百貨店の思い出があるから今も百貨店に行くのかもしれません。

若い人は普通にユニクロの服を普通に会社へ着て行きます。何をあたりまえの事言っているのかと思うでしょうが、中年の私には衝撃的な感覚なのです。

百貨店がなくなってしまうと北海道物産展みたいな催事はどこで開催すればいいのか私の唯一の心配事です。ロイズのチョコレートはどこで買えばいいのでしょうか。

しかしながら長期的には日本の人口減少や便利な都市部への回帰で車でしか行けないような郊外のショピングセンターは厳しくなると言わざるを得ません。

2030~40年頃には2000年頃に相次いで出店したSCが老朽化で建て替えの時期を迎えます。郊外にあるSCで採算性が悪ければ建替えずに閉店となる反面、便利な都市型店舗は生き残ることになるでしょう。

百貨店業態としては大都市に立地する数店舗しか生き残りは難しく、残念ながら従来の百貨店姿はまさに終わったビジネスだと考えます。

改善策として百貨店の看板を下ろし業態転換で賃貸テナント商業ビル化を進める事が、百貨店運営会社の今後生き残ってゆく鍵となるでしょう。

 

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