はたして中学受験に進学塾は必要なのでしょうか?
できることなら自宅学習のみで、合格を勝ち取ることが出来れば望ましいのですが、結論を申し上げるとやはり塾は必要でしょう。
一般的に中学受験を目指すお子さんは、小学4年生から3年間は塾に通う場合が多いです。
3年間ともなるとかかる費用は結構な金額になります。そのために塾へ行くのか行かないのかの判断が慎重になるのは仕方のないことです。
関連記事>>塾代はどれぐらいかかる?節約する方法は
進学塾は必要?不要?
中学受験では、小学校で習わないような問題を出題されることがよくあります。
算数は解き方にテクニックが必要です。家庭学習のみでは、保護者がその解き方を教えなくてはなりません。
よほど優秀な保護者様なら大丈夫かもしれませんが、やはり塾に頼らざるを得ません。
算数の解き方を教えてもらえることは塾としてあたりまえなのですが、勉強面以外で私は子供を塾に行かせて本当に良かったと思うことがあります。
それは親子が受験に対するモチベーションを持続できたことです。これが家庭学習のみでは難しいだろうと痛感しました。
実際の経験で、塾を通わせた初期の段階の事です。塾の成績が数ヶ月間下位をキープし続けたことがあり、この調子でこのまま6年生最後まで塾代を支払い続けることは無駄ではないのかという心理に何度もさいなまれました。
中学受験がどのようなものかわからないことだらけでただでさえ不安な心理状態です。
塾や中学受験をもうやめて公立中学校へ行かせた方がいいんじゃないかとのジレンマが常に付きまとう訳です。これが私には非常につらい心理状態でした。
客観的に受験生親子を見てくれる塾は経験豊富であり、商売でもありますから、まだこの段階で塾をやめてしまうのはもったいないと引き留められたこともありました。
受験校を選ぶ際、志望校の模試で合格可能性が20%を下回る結果となり、あまりに実力とかけ離れた学校を目指していると感じ、志望校のレベルを下げた方がいいのではないかと画策したこともありました。
しかし、子供は模試で残念な結果が続いても決してあきらめませんでした。
授業の無い日も自習のために塾へ通い、学校から帰宅して一切遊ぶことなく自発的にほぼ毎日塾に行っていました。
その成果なのかようやく受験の2か月前から少し成績が上がりようやくやる気スイッチが入ったようです。 でもまだまだ志望校には安心できるレベルには到達していません。
塾に相談したところ、せっかく目指してきた志望校なのでチャレンジしてみてはどうかとアドバイスされたこともあり、子供の意思を尊重することにしました。
もしかすると塾側もダメ元だと思っていたかもしれません。
結果は子供がとてもよく頑張り見事に合格を果たしたのです。発表の際は家族みんなで喜びました。
実際受験当日まで何が起こるかわからないものです。塾で常に優秀な成績を収めていたにもかかわらず、志望校にことごとく失敗してしまった他のお子さんも実際におられました。
この経験から、今後受験されるお子さんを持つ保護者様にお伝えしたいことは、お子さん本人の意見はできる限り尊重するべきだということです。
合格すればまったく問題ありませんが、万が一不合格となった場合でも自分の実力が無かったのだと時間をかけていずれ納得することでしょう。
志望校を下げてしまうと、やはりあきらめた学校を受験した方がよかったのではないかと後々まで後悔するのではないかと思うのです。
あきらめたらそこで終わりなのです。今後の人生で簡単にあきらめる癖がついてしまうかもしれません。
あのとき我々親の意向で、危うく子供の人生を変えてしまうかもしれない間違った選択をしてしまうところだったのではないかと思うと反省しきりです。
塾での勉強の成果であるのはもちろんですが、第三者の視点でアドバイスいただいた塾のおかげでもあるということで、中学受験で塾は必要であることが私の結論です。