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私立中学校の偏差値に隠されたお得な学校選び 関西の中学受験

将来の中学校進学を考えるときに知っておきたいお得な学校の選び方。
今回は、お得と言っても金額面ではなく、偏差値から見た「お得な学校」とは何かを考えてみましょう。

私立中学校へ進学する理由をよく考えてみてください

  • 難関国立大学を目指す
  • 私立大へエスカレーター進学 
  • 保護者様もかつて私立中学出身のためお子さんも普通に私立中
  • 高校受験を考えずにじっくり大学受験に取り組みたい
  • 地元公立中学校の評判がよろしくない または期待できない
  • お子さんの意思でどうしても特定の私立中学に行きたい

などなど人それぞれに私立中学校志望理由があることでしょう。

そもそも偏差値とは

希望する中学校を決定するための指標となるのが偏差値です。
偏差値とは属する集団内で平均を50として客観的に自分の位置を把握するための指標です。

そのため、レベルの違う集団に属すると偏差値がガラッと変わります。極端な話ですがテストで50点を取ったとします。
勉強のできる集団内だと100点を取る人がたくさんいて50点だと偏差値で考えるとかなり低くなるでしょう。

これが勉強の苦手な集団内ですと、同じテストで30点の人がたくさんいて、50点だと上位となり偏差値が高くなります。この属する集団のことを「母集団」とも言います。

塾内偏差値と五ツ木駸々堂公開模試での偏差値を比べると、同じ学校でも偏差値が異なります。
目指す学校のさまざまな数値の偏差値が飛び交っているため、受験が終了するまで公表されている複数の偏差値は何を信じれば良いのか悩まされる事でしょう。

何が言いたいのかとイライラとしないでください。ここからが重要ポイントなのです。

中学校受験をするお子さんは、おそらくですが、そこそこ勉強が出来る方が多いはずです。
勉強に関心のないお子さんは、必ずとは言えませんが、あえて受験せずに地元公立中学校へ進むと思われます。

しかし高校進学となると様子が変わってきます。高校進学する場合は受験が必要です。勉強が苦手な層の方も受験に参戦してきます。

中学受験と高校受験で決定的に違うのは、属する集団「母集団」が違うわけです。

中学受験での学校偏差値は、そこそこ勉強ができる集団内での偏差値なのです。

偏差値に隠されたお得な学校とは

よく話題になることですが、偏差値40台以下の私立中学校に受験する意味がわからないという意見を聞くことがあります。これは高校受験の偏差値感覚と混同していると言えます。

高校の偏差値40台ですとやや学力が劣る学校と言えなくもないですが、中学校の偏差値40台はすべての学校にあてはまるとは言えませんが、中には中高一貫でとても熱心に指導をして国公立大学への合格者を多数出しているお得な学校があります。

いわゆる中堅私大の付属中高一貫校でも、その系列私大を目指すのではなく中学入学コースでは難関国公立を目標にするような学校があります。

そのような学校をよくよく調べてみると中学校で40台の偏差値でも、高校入学生の受験偏差値が60台前後となっているなど、同じ学校にもかかわらずそのような現象がおきています。

受験まで1~2年程度期間がある段階では、心理的にお子さんの実力より高めの学校ばかり調べたり見学したりするものです。
そして6年生になり現実を突きつけられてはじめて想定していたレベルより落とした学校をあわてて調べることはよくある話です。

超難関校を目指す実力のある方には関係のない話かも知れないですが、中堅校をお考えの方は、紹介しましたようなお得な学校も含め幅広い学校を時間に余裕のある段階(低学年からでも早過ぎません)で調べてみるのが良いでしょう。

偏差値が低いからと選択肢から外すのではなく、実際に学校へ行って話を聞いてみると案外感じが良かったりするものです。とにかく気になる学校があれば行ってみることをおすすめします。
見学数をこなして経験を積んでいくと学校の良し悪しが肌感覚でわかるようにもなります。

 

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成績が悪い原因を子供だけの責任にするのではなく親自身の考え方を整理するキッカケとなります。頭ではわかっていてもつい子供を叱って後悔してしまいますよね。その気持ちよくわかります。
受験中はお子様も保護者様も精神的に疲れが出てきますので気分転換にこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

 目次 関西の中学受験奮闘記



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